船舶、海洋、オフショア技術のテスト・評価センター尾道MTTC の EnergySail デモユニット
尾道Marine Tech Test Center (尾道MTTC)は、広島県尾道市の寺本鉄工所長者原工場にあります。尾道は造船や船舶修理業の主要拠点です。
このセンターには、新しい技術の開発、テスト、評価、デモンストレーション、また流通している製品のサポートを提供するための大規模な屋外評価エリアがあります。センターには、オフショア風力発電設備用のジャッキアップリグ、船舶用ソーラーパワーパネル、船舶用太陽光発電(PV)システム用のマリングレードフレーム、EnergySail®テストユニットなどの設備も設置されています。
尾道MTTCでは主に、船舶、海洋、オフショア用の再生可能エネルギー関連技術に焦点をあてています。その目的は、海運業が将来的にゼロ排出へ移行することを手助けするソリューションの開発を支援をすることにあります。
また、EMP社の特許取得済みEnergySail®および Aquarius MRE®技術のテストやR&Dセンターとしても利用されます。
1980年代の寺本鉄工所製JAMDA 硬帆寺本鉄工所(1934年創立)は、製品技術革新の長い歴史を持ち、40年ほど前には船舶用硬帆の生産に携わっていました。
これらの硬帆は“JAMDA”帆として知られ、この硬帆を使用した船の燃料節減率は約10%〜30%の範囲でした。また、この硬帆を使った海上試運転では、低速の場合、主エンジンを使用することなく船を動かすことが可能であることが分かりました。
これらの硬帆のバリエーションは未使用時に折り畳むことができ、動力船の燃料消費量を削減するための補助推進の手段として硬帆が使用できることを証明しました。
尾道 MTTCは、JAMDA硬帆の経験により、EnergySail® や船舶用ソーラーパワーを含むその他船舶用再生可能エネルギーソリューションの開発を進める上で理想的な場所だと言えます。さらに、船舶、海洋およびオフショア用途向けの他のソリューションも、当センターにおいて開発され、テストされています。
尾道MTTCで現在実施中のプロジェクト:
- オフショアリグ用TM-600 ジャックアップシステム
- Aquariusマリンソーラーパワーシステムのテスト
- 船舶用ソーラーパネル評価
- 船舶用およびオフショア用のPVパネル取付けフレームの設計とテスト
- EnergySail® テストおよび評価
- 船舶用およびオフショア用エネルギー保蔵ソリューションとバッテリーの評価
今後の予定されているプロジェクト:
- Aquarius MRE® テストおよび評価
- 洋上風力装置テスト
- Aquarius USV テスト
ソーラーパネルと取付けフレームの評価寺本鉄工所およびエコマリンパワー社に加え、この尾道MTTCの事業には、(株)ケーイーアイシステム、古河電池(株)、富士貿易(株)も携わっています。
国内外の他供給先の機器も必要に応じて当センターで評価されます。
また尾道MTTCや、大阪の Aquarius イノベーションラボ と協力してテストおよび評価プロジェクトを行っています。
当社の戦略的パートナーとの開発事業に関しての詳しい情報は R&D をご覧下さい。
※ Aquarius MRE および EnergySail はエコマリンパワー社の登録商標です。