ソーラー電気テクノロジーが、特に、湾や湖、河川で運行する船やボートに適しているさまざまなケースがあります。アプリケーションとしては、ソーラーフェリーやソーラー旅客ボート、ソーラークルーザーなどがあります。
したがって、これらの目的のために明確に設計された費用対効果の良い船やソーラーフェリーを開発するために、エコマリンパワー社は多くの開発パートナーと共に、最新の環境にやさしい船舶用テクノロジーを組み込む最先端のソーラー船「とんぼ」に取り組んでいます。
とんぼは、環境にやさしい設計であるだけでなく、このタイプの船の船主や運航業者が、燃料とメンテナンス費用を減らすことができるように設計されています。
とんぼ船の設計者は、先行投資費用を減らし、投資収益率(ROI)に関して「とんぼ」が魅力的な選択となるように、船への動力供給用のハイブリッド・マリンパワー(HMP)システムの簡素化に取り組んでいます。
とんぼソーラーフェリーやとんぼソーラー船は最新のリチウム電池技術を使いますが、これらの電池は、屋根に搭載された革新的なソーラーパネルシステムや、停泊時には陸上電力供給システムを利用して充電されます。 さらに、必要であれば、搭載された低排気ジェネレーターが電池を再充電するためのバックアップ手段を供給します。
とんぼが使用する、計量で高効率のソーラーパネルは、太陽からのエネルギーを最大限収集できるように動かすことができ、また、船が低い橋の下を通る時や強風時には降ろすこともできます。
初版とんぼデザインは定員150人~200人の旅客ソーラーフェリーや観光船に焦点をあてており、後方にオープンデッキがあり、前方に観測エリアを設けております。しかしながら、デザインは大変柔軟性がありますので、基本的なとんぼのコンセプトは、さまざまな使用方法やアプリケーションに合うように調整できます。
スロースピード(約8ノット以下)で巡航している時、とんぼは搭載された電池を使いオール電気モードで運行する事が可能です。オール電気モードでは、大変静かに水上を渡る事ができるため、夜のカクテルクルーズや観光には理想的です。
必要に応じて、ソーラーモジュールやソーラーパネルは、乗客の景色を楽しむ妨げにならないように上げる事ができ、ソーラーエネルギー収集を最適にするために下げる事もできます。
ソーラーパネルモジュールは、エコマリンパワー社が開発中の革新的なコントロールシステムにより配置されます。船自体は耐塩害グレードのアルミニウムで組み立てられ、とんぼが細い川や水路、その他の狭い区域でも操縦できるような推進力システムが取り付けられます。
とんぼHMPのデザインは既に世界中の注目を集めており、2011年7月に開催された「2011 Sustainable Shipping Awards (持続可能海上輸送アワード)」において、“prestigious Environmental Innovation Award(プレステージ環境革新アワード)” にノミネートされました。
希望としては、そう遠くない将来、とんぼのような環境にやさしい省エネ船が世界中の水路に頻繁に見受けられることでしょう。
また、EMP社では、沿岸貨物船や漁業保護船、大型旅客船などの他の船にとんぼコンセプトをどのように適用できるかの研究にも取りかかっています。
疑いなしに、とんぼは革命的な船のデザインです。
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