高性能な型式認定バッテリーにより、交換コストの削減と安全性の向上に期待
2020年8月18日、福岡 – 古河電池株式会社(以下、古河電池社)とエコマリンパワー株式会社(以下、EMP社)は、船上の非常用バッテリーやバックアップバッテリーの使用調査の結果、船舶のバッテリー交換コストを削減するためのサービスを開始すると発表しました。「船舶用バッテリー交換・管理サービス」と呼ばれるこのサービスは、廃棄物の削減や乗組員の負担軽減、安全性の向上にもつながります。
古河電池社とEMP社は、ここ数年、船舶用再生可能エネルギーソリューションの開発において協力しており、船舶用太陽光発電ソリューションの研究と、その実用化に向けたプロジェクトを共同で進めてきました。これらプロジェクトにおいて型式認定バッテリーを使用して来ましたが、古河電池社のバッテリー技術を船上の他の用途にも活用できる可能性があることが明らかになりました。
例えば、FCRシリーズのバッテリーは24 VDC非常用バックアップバッテリーパックに最適であり、その長寿命の特性によって、現在、非常用バックアップバッテリーとして使用されている他のバッテリーのように頻繁に交換する必要はありません。
さらに、90%がリサイクル可能なため、環境にも優しい選択肢でもあります。FCRシリーズは、安全で信頼性が高く、設置が簡単な蓄電のオプションであり、他の類似のバッテリー技術と比較しても優れた性能特性を持っています。また、リチウムイオン電池の複雑でない代替手段としてお客様にご提供しています。その他にも、UltraBattery®、FCP、FCシリーズなどの型式認定バッテリーをご用意しています。
「船舶用バッテリー交換・管理サービス」の一環として、古河電池社とEMP社は、各船に設置されているバッテリーを見直し、交換やアップグレードに関する推奨事項を船主や船舶管理者にご提供します。船上のバッテリーの寿命を延ばすためのテスト計画の詳細も提示し、さらに安全性や保管上の問題についてのアドバイスも行います。
この新しいサービスに関して、古河電池社の海外戦略本部 海外営業部部長、小高康弘氏は、「古河電池社は、船舶での使用に適した型式認定バッテリーを取り揃えており、船舶管理者や船主がコストを削減し、船上で使用するバッテリーの管理方法や交換方法を改善できるよう、エコマリンパワー社と協力して行くことを楽しみにしています」と述べています。
エコマリンパワー社の最高技術責任者(CTO)、アトキンソン・グレッグは、「船上のバッテリーの管理を改善することで、バッテリーの交換コストを削減できるだけでなく、安全性の向上にもつながります。例えば、不適切なタイプや低品質のものを使用したためにバッテリーが爆発したケースや、同じ理由によりたったの数ヶ月でバッテリーが故障したケースを見てきました。非常用バックアップバッテリーが故障した場合、これは明らかに深刻な安全上の問題であり、当社の新サービスを利用することで、このような問題を防ぐことができます」とコメントしています。
また、バッテリー交換の推奨や交換バッテリーの提供に加え、古河電池社とEMP社は、バッテリーケーブルセットやバッテリースペーサ、バッテリーフレームキット、バッテリーテストユニットの手配も行います。
EMP社の革新的な船舶用ゼロエミッションソリューションについての詳細はこちらをご覧ください。 www.ecomarinepower.com/technologies
エコマリンパワー株式会社について
エコマリンパワー株式会社(EMP)は、国際性に焦点をあてたテクノロジー企業で、旅客フェリーや調査船、オイルタンカー、貨物船などの船舶用に、再生可能エネルギーを基にした燃料節約と排ガス低減ソリューションを開発しています。これらテクノロジーには、EnergySail®(特許取得済)や Aquarius MAS、Aquarius MRE®(特許取得済)があります。
エコマリンパワー社についての詳しい情報は www.ecomarinepower.com をご覧ください。
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尾島 美紀
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