船舶用の革新的なセイルアシスト推進と太陽光発電デバイスのデモンストレーションとさらなる評価テストの準備完了
2020年3月4日-福岡、エコマリンパワー株式会社(EMP)は、EnergySail®のデモンストレーションとテストユニットが、尾道のMarine Tech Test Centre(MTTC)で初公開されたことを発表しました。この実物大の EnergySail は、試作ユニットのアップグレードであり、商用化される小型EnergySail®の1つです。このEnergySailとテストユニットは、EMP社の戦略的パートナーである株式会社寺本鉄工所が製作し、潜在的な顧客向けのデモンストレーションや海上試運転の準備に使用します。
特許取得済みのEnergySail®には、マリングレードのソーラーパネルを取り付けることができるため、船舶にゼロエミッションの補助推進力と電力が提供できます。現在、Aquarius MRE – 船舶用再生可能エネルギーEMP社は尾道MTTCで太陽光発電(PV)パネルの様々なタイプを評価しており、今年の半ばまでに海上試運転に使用するPVパネルのタイプを決定します。
EnergySail®の柔軟な設計により、船舶のライフサイクル中にアップグレードできるため、必要に応じて新しいテクノロジーを組み込むことができます。また、メンテナンスを余り必要とせず、長年にわたる海上での運用による厳しい条件に耐えられるほど頑丈に設計されています。これらの設計機能は、海岸ベースのテスト中にさらに評価されます。デモンストレーションおよびテストユニットの全体の高さは、上げた状態で約6メートル、未使用時には降ろして保管できます。
EnergySail®は、EMP社のAquarius MRE®(船舶用再生可能エネルギー)ソリューションのコアサブシステムでもあります。沿岸貨物船やばら積み貨物船、タンカー、クルーズ船などの多種多様な船舶用に、Aquarius MREは風力や太陽光、エネルギー貯蔵、船舶用コンピューター技術をスケーラブルなクリーンエネルギーシステムに統合します。Aquarius MREのソーラーパワー・サブシステムは既に船に設置されており、次のステップはこれをEnergySail®技術と組み合わせることになります。完全Aquarius MREソリューションを計画し設置するプロジェクトは進行中で、機尾道MTTCに訪問中のZEABORN Ship ManagementとEnergySail 器の設置を今年中に開始する予定です。
EnergySailの査察のため、また、尾道MTTCに設置している船舶用ソーラーパネルやTM-600ジャッキアップリグシステムを含むその他の機器をお見せするためにZEABORN Ship Management Pte. Ltd.(シンガポール)の代表者を歓迎しました。ZEABORN Ship Managementは、ハンブルクとシンガポールの事務所から130隻以上の船舶を管理しています。ZEABORNは、デジタル化と海洋革新プロジェクトへの取り組みに着手し、先進的な所有者の支援を得て、エコマリンパワー社とともに持続可能なエネルギープロジェクトに参加しています。また、今回の訪問には、富士貿易株式会社と古河電池株式会社の代表者も参加しました。
エコマリンパワー社の最高技術責任者であるアトキンソン・グレッグは、「数年を費やし、単にプロトタイプを船に取り付けるのではなく、EnergySailの商用化への展開に取り組んでいます。これは、Aquarius MREソリューションを介して他のシステムと統合することもできる、船級承認された費用対効果の高いセイルアシスト推進システムの準備に注力しているためです。ゼロエミッション電力源として、EnergySailと統合された船級承認取得済みの再生可能エネルギーシステムを設置することは、輸送による温室効果ガスの排出を削減するという点で大きな前進になります」とコメントしています。
EMP社のEnergySailに関する詳細は、www.ecomarinepower.com/energysailをご覧ください。