2018年1月23日、福岡 – エコマリンパワー株式会社(EMP)は、同社の EnergySail® および Aquarius MRE® 技術に関連する特許について、株式会社寺本鉄工所と特許ライセンス契約を締結したと発表しました。
寺本鉄工所は、硬帆の生産経験があり、1980年代にJAMDA帆の製造に携わった数少ない企業の1社です。2016年にはEMP社の EnergySail 生産バージョンの製造を任されることが決まっており、このライセンス契約により、海上試運転が完了した時点で、完全な商用生産への道が開かれることになります。
寺本鉄工所 設計チーム
特許取得済みの EnergySail は、風力を利用することで船舶の燃料消費量を削減し、船舶排出量を低減することを可能にする自動化された硬帆装置です。また、フレキシブルなマリングレードのソーラーパネルやその他の機器を取り付けることができ、船舶の電力システムで使用される電力やバッテリーの充電に使うことができます。その他にも、EnergySail アレイを EMP社のAquarius MRE(船舶用再生可能エネルギー)ソリューションに組み込むこともできます。
このライセンス契約の締結について、寺本鉄工所長の寺本吉孝社長は「EnergySail の商用生産に向けて当社が最前線に立ち、高品質で特別な船舶用ソリューションの製造能力を再び実証できることを誇りに思います」とコメントしています。
エコマリンパワー社の最高技術責任者、アトキンソン・グレッグ氏は「船舶用大型帆の製造実績を有する企業は世界中でも数少なく、当社が寺本鉄工所との関係を拡大することができたことを大変嬉しく思います」と述べています。
エコマリンパワー社について
エコマリンパワー株式会社(EMP)は、国際性に焦点をあてたテクノロジー企業で、旅客フェリーや調査船、オイルタンカー、貨物船などの船舶用に、再生可能エネルギーを基にした燃料節約と排ガス低減ソリューションを開発しています。これらテクノロジーには、EnergySail®(特許取得済)や Aquarius MAS、Aquarius MRE®(特許取得済)があります。
EMP社は、最新の再生可能エネルギー技術を組み入れた持続可能シップコンセプトを開発し、Aquarius エコシップや Aquarius 無人水上船(USV)などのデザインプロジェクトにも取り組んでいます。拠点は福岡。
エコマリンパワー社についての詳しい情報は www.ecomarinepower.comをご覧ください。
寺本鉄工所について
1934年、広島県尾道市に創業した株式会社寺本鉄工所は、高品質の船用艤装品、クレーン部品、船舶用リフトギヤのメーカーとして長年にわたる定評を得ています。
オフショア・プラットフォーム向けのジャックアップリグ TM-600 を開発および生産し、マリングレードのソーラーパネルフレームおよびカスタマイズしたバッテリーフレームを製造しています。
より詳しい情報は、寺本鉄工所ホームページをご覧ください: http://www.teramoto-iron.jp
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尾島 美紀
Phone: +81 92 287 9677
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