エコマリンパワー社の特許取得済み技術を大型商船へ活用する研究
平成29年2月8日、福岡 - エコマリンパワー社は複数の船社および技術パートナーと協力して、特許取得済みの EnergySail および Aquarius MRE 技術の実用化に焦点を絞った詳細な研究を開始したことを発表しました。この研究では、さまざまな船舶に搭載された EnergySail やAquarius MRE を基にしたソリューションの設置に関するエンジニアリングの側面と、期待される燃料消費(FOC)およびCO2の削減量の調査を行います。燃料電池を使用する可能性も含め、エネルギー貯蔵オプションについても研究します。
エコマリンパワー社と共に現在この研究に携わっている企業は、株式会社寺本鉄工所(広島県尾道市)、株式会社ケーイーアイシステム(大阪市)、古河電池株式会社(横浜市)の3社。守秘義務の関係から、現時点では研究に参加している船会社の名前は公表できませんが、その船会社の運航ルートは、アジア、ヨーロッパ、オーストラリア、北アメリカ、南アメリカ、アフリカまで広がっています。内航ケミカルタンカーから大型RoRo船、ばら積み貨物船、LNGタンカーまで十数隻の船舶が研究対象に含まれています。
この研究対象となる各船舶には、船の運航プロファイルの分析とともに、予備的なエンジニアリング設計が施されます。エンジニアリング段階では、船舶調査、船上データ収集、数値流体力学(CFD)ソフトウェアによる解析、仮想風洞シミュレーションが含まれます。エコマリンパワー社の EnergySail と Aquarius MRE 技術を搭載した船舶のコンピューターモデリングも行われます。
大阪のテストラボにてコンピューターシステムとセンサーに接続されたEnergySailのプロトタイプバージョンを使用して、追加のテストとシミュレーションを行います。このテストとシミュレーションは、FOC削減とCO2排出量削減モデルの微調整を手助けします。
エコマリンパワー社の EnergySail は、ソーラーパネルや風力装置などのさまざまな再生可能エネルギー技術を装備した硬帆ベースの装置で、船舶用に特別に設計された独特の再生可能エネルギープラットフォームとなっています。Aquarius MRE は、マリンソーラーパワーやエネルギー貯蓄、船舶の性能を監視するコンピューターシステムなどの要素を携える EnergySail 技術を組み込んだ、船舶用の統合再生可能エネルギーシステムです。
昨年、EnergySail の最初の工場生産バージョンが寺本鉄工所によって作製され、EnergySail テストステーションも設立しました。
この最新の開発について、エコマリンパワー社の最高技術責任者、アトキンソン・グレッグは「この技術をどのように既存船に装備できるか、あるいは新規船にどのように組み込めるかと、多くの船主が活発に検討している事は、非常に心強いです。」とコメントしている。
また、エコマリンパワー社と戦略的パートナーは、2017年の新造船事業に含める可能性を考慮し、船級承認された EnergySail ユニットを生産するプロジェクトに取り組んでいます。
エコマリンパワー社について
エコマリンパワー株式会社(EMP)は、国際性に焦点をあてたテクノロジー企業で、旅客フェリーや調査船、オイルタンカー、貨物船などの船舶用 に、再生可能エネルギーを基にした燃料節約と排ガス低減ソリューションを開発しています。これらテクノロジーには、EnergySail®(特許取得済)やAquarius MAS、Aquarius MRE®(特許取得済)があります。
EMP社は、最新の再生可能エネルギー技術を組み入れた持続可能シップコンセプトを開発し、Aquarius エコシップや Aquarius 無人水上船(USV)などのデザインプロジェクトにも取り組んでいます。拠点は福岡。
エコマリンパワー社についての詳しい情報は www.ecomarinepower.comをご覧ください。
Twitter: @EcoMarinePower
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尾島 美紀
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※ Eco Marine Power(ロゴ含む), EnergySail および Aquarius MRE はエコマリンパワー株式会社の登録商標です。