風が補佐する推進力を、自動化された硬帆で再び海上輸送に。 2016年4月8日、尾道市 - 船舶に硬帆技術を再び使うことへの重要な次のステップとなる EnergySail。エコマリンパワー株式会社(EMP)は、その EnergySail の製造を広島県尾道市で開始したことを発表しました。工場生産される初の EnergySail は、EMP社の戦略的パートナーである株式会社寺本鉄工所が製造します。 EnergySail は、長期的にEMP社の特許製品「Aquarius MRE system」の重要な要素になります。Aquarius MRE®は、硬帆やソーラーパネル、エネルギー貯蔵モジュール、センサー、船舶用コンピューターの先進統合システムで、風や太陽によって得られる力を利用し、船に再生可能エネルギーを使うことを可能にします。Aquarius MRE のソーラーパワー構成部分は既に商品化されています。 EMP社の EnergySail 技術はスケーラブルで、貨物船から大型旅客フェリー、クルーザーや周遊船にわたって幅広く適用できます。また、EMP社は数社と一緒に、無人水上船(USV)やロボット船(MRV)に適応できる EnergySail デザインのバリエーションを研究しています。その技術の要素は、オフショア再生可能エネルギープラットフォームにも適しているかもしれません。 EnergySail の詳細な機械設計と製造は、寺本鉄工所が主導して行っています。寺本鉄工所は広島県尾道市に所在する、高品質の船舶や石油採掘装置、作業船用機器の大手製造会社です。寺本鉄工所は1980年代、硬帆の日本での生産に携わっており、数十年間にわたって海洋業界に革新的な製品をもたらす最前線におります。 EnergySail の製造および沿岸でのテストは、2016年後半に完了する予定です。その後、評価段階に移行し、そこでは実船実験や船級組織への相談も行います。 また EnergySail 用のセンサーパッケージを確定する作業を行っております。このセンサーパッケージにより、EnergySail 自動化制御システム(ACS)にリンクした時、装置を完全に自動化することができるようになります。EnergySail ACSは、大阪の株式会社ケーイーアイシステムと共同で開発中です。 また、古河電池株式会社も EnergySail プロジェクトに携わっており、エネルギー貯蓄ソリューションを提供して頂いています。 4月13日~15日に東京で開催される「Sea Japan 2016」において、EnergySail に関する技術がいくつか展示されます。 EnergySail のより詳しい情報はこちらをご覧ください → EnergySail: 低排気航行のための風力&ソーラーパワー! エコマリンパワー社について エコマリンパワー株式会社は、国際的に焦点をあてたテクノロジー企業で、旅客フェリーや調査船、石油タンカー、貨物船などの船舶用に、燃料節約や排 出ガス低減ソリューションを開発しています。これらのソリューションは、EnergySail®(特許出願中)やAquarius 管理&自動化システム(MAS)、Aquarius MREシステムTM(特許登録済)などの、様々な再生可能エネルギーに焦点をあてたテクノロジーを利用しています。 また、EMP社は、最新の再生可能エネルギーテクノロジーを取り込んだ持続可能船舶コンセプトを開発しており、「Aquarius エコシップ」や「水上無人船(USV)」など、多数のデザインプロジェクトに取り組んでいます。拠点は福岡。 エコマリンパワー社に関しての詳しい情報はホームページをご覧ください:www.ecomarinepower.com メディアお問合せ 尾島 美紀 (エコマリンパワー株式会社) Eco Marine Power®、 EnergySail® 、Aquarius MRE® は、エコマリンパワー株式会社の登録商標です。EnergySail®(特許出願中)は、自動化された硬帆装置で、船で風力を利用することを可能にすることで、燃料消費と排出ガスを削減します。また、マリングレードのソーラーパネルやその他の装置を取り付けたり、バッテリーの充電に使用したりすることもでき、また、EMP社の Aquarius MAS +ソーラーソリューションに電力を入れることも可能です。
寺本鉄工所 設計チーム
Phone: 092 287 9677
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