Aquarius MAS+ソーラー 及び Aquarius マリンソーラーパワー、商用化準備完了 2015年6月3日、福岡 ― エコマリンパワー社は、高速旅客カーフェリー、ブルースターデロス船での実船実験が成功した結果を受け、Aquarius MAS+ソーラー 及び Aquarius マリンソーラーパワーの商用化を明らかにしました。 テストおよび評価を行った2015年5月17日、19日の2日間、ブルースターデロス船の再生可能エネルギー革新プロジェクトとして、EMP社とブルースターフェリーの技術者が、デロス船上で Aquarius MAS+ソーラー の性能評価を行いました。 は革新的な船舶用再生可能エネルギーソリューションで、今回の実船実験には、2.3kWpの船舶用ソーラーパネル配列、5.4kWhrのバッテリーパック、MPPTチャージコントローラー、船舶用コンピューターと関連機器およびインターフェイス装置も含まれています。
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Aquarius マリンソーラーパワー |
デロス船で使用した船舶用コンピューターは、大阪のケーイーアイシステム社と共同開発したAquarius 管理&自動システム(MAS)の一部です。このAquarius MASは、船舶用ソーラーパワー配列、チャージコントローラー、およびバッテリーの作動状況を監視し、船の燃料流量計とGPSユニットに接続する事で、乗組員は燃料消費量情報をAquarius MASからリアルタイムで得ることができ、船のNOx、SOxおよびCO2排気を計算することが可能になります。 また、Aquarius MASは、バッテリーパックの状態や収集したソーラーパワーに関する情報を表示し、ヌーンレポートのデータを記録。さらに、機器の電源のオン/オフや船上にある他の機器を監視することができます。 この2日間のテストと評価は、ブルースターデロス船のエーゲ海航海ルート:ピレウスからパロス、ナクソス、イオス、サントリーニ間の往復航海で行われました。島々での生活に不可欠な海上輸送を提供しながら、また、ギリシャの島々にある人気の観光名所へ、たくさんの旅行客を運びながらの片道16時間の航海でした。 各評価航海では、Aquarius MAS+ソーラーからの出力が、約12.6kWhrであると計算されました。また、システムは、簡単にバッテリーパックの充電や、24V DC LEDライトのテスト荷に昼夜とも電源供給することができました。 実験に使用したバッテリーパックは、古河電池社の提供による12個のFC-38バッテリーで構成されています。また、古河電池社は、EMP社と共に船舶用の他のエネルギー貯蔵ソリューションに取り組んでおり、最近FCP-500やFCP-1000シリーズのバッテリーが日本海事協会の承認を受けました。 システム評価の間に、運行環境のおいての警報処理、他のシステム要素への相互接続性を含む、全ての標準ソフトウェア機能が確認され、ソフトウェアの更新も実施されました。
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Aquarius 管理&自動システム |
Aquarius MAS+ソーラーは、2014年10月にデロス船に設置され、それ以来、ダウンタイムや不具合が検知されたことはありません。 エコマリンパワー社の最高技術責任者であるアトキンソン・グレッグは、「ブルースターデロス船でのAquarius MAS+ソーラーの評価結果および3月に届いた日本海事協会からの受諾通知を大変嬉しく思っており、商品化への道を開くことになります」とコメントしています。 また「今回の実船実験中の、ブルースターフェリー社のサポートおよびブル―スターデロス船の乗組員の方々のご協力に大変感謝致します」と述べています。 EMP社は船舶やオフショアアプリケーション用にソーラーパワーに焦点を当てた2つのソリューション:Aquarius MAS+ソーラーと Aquarius マリンソーラーパワーを提供します。この2つの大きな違いは、Aquarius MAS+ソーラーは、燃料流量計、GPS、リレーや補助発電機など他の機器との相互接続ができる一方、Aquarius マリンソーラーパワーは基本的にはスタンドアローン型である点です。 6月23日~25日にアムステルダムで開催される「電気・ハイブリッド マリンワールドエキスポ」において、EMP社は25日のプレゼンテーションにて、今回のブルースターデロス船での実船評価の詳細を発表する予定です。また、ケーイーアイシステム社と古河電池社と共同で、Aquarius MAS やその他のテクノロジーも展示します。 エコマリンパワー社について エコマリンパワー株式会社は、国際性に焦点をあてたテクノロジー企業で、旅客フェリーや調査船、石油タンカー、貨物船などの船舶用に、燃料節約や排出ガス低減ソリューションを開発しています。これらのソリューションは EnergySail や Aquarius 船舶用再生可能エネルギー (MRE) 、Aquarius 管理&自動化システム(MAS)などがあります。 また、EMP社は、最新の再生可能エネルギーテクノロジーを取り込んだ持続可能船舶コンセプトを開発しており、「Aquariusエコシップ」や「水上無人船(USV)」など、多数のデザインプロジェクトに取り組んでいます。拠点は福岡。 エコマリンパワー社に関しての詳しい情報はホームページをご覧ください:www.ecomarinepower.com メディアお問合せ 尾島 美紀 ※ Aquarius MAS, Aquarius MRE, Aquarius USV および EnergySail はエコマリンパワー株式会社の商標です。
Phone: +81 92 287 9677
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