海運の脱炭素化への道。ゼロエミッション
EnergySail - 船舶用のゼロ排出動力
特許取得済みの EnergySail は、エコマリンパワー社が開発した硬帆と風力アシスト(またはセイルアシスト)の推進装置で、燃料費を削減し、有害ガスや二酸化炭素の排出を抑えために、船舶が風や太陽の力を利用することを可能にします。特許取得済みの EnergySail は、他のセイルとは異なり、停泊中や入港中でも使用でき、強風や突然の瞬間突風にも耐えられるように設計されています。
EnergySail® - 単なるセイルではありません
EnergySail は、太陽光発電モジュールや風力発電装置など、さまざまな再生可能エネルギー技術を搭載することができます。大型のケープサイズバルク鉱石運搬船、RoRo船、クルーズ船から海軍や沿岸警備隊の巡視船に至る多種多様の船舶に搭載可能で、船舶用に特別に設計されたユニークな再生可能エネルギープラットフォームです。EnergySail は、理想的な風力やセイルアシストの推進ソリューションです。
EnergySail 特許書類の画像また、無人水上船(USV)や旅客フェリー、漁船などの小型船舶に適した EnergySail のバリエーションも開発中です。
EnergySail は、船舶の運用プロファイルに適した形で構成することができます。例えば、ソーラーパネルの数や種類を変更したり、他の様々な機器を設置したりすることができます。
つまり、特定の船舶の種類、船舶の運用や任務プロファイルの航行するルートに合わせて機器を構成することができます。
EnergySail は単なるセイル装置ではなく、船舶の再生可能エネルギー技術のための柔軟なプラットフォームでもあります。この技術の組み合わせにより、船舶は温室効果ガス(GHG)や粒子状物質(PM)を含む空気中の排出物を低減することができます。
また、EnergySail の設計は柔軟性があるため、船のライフサイクルの中でアップグレードすることができるので、必要に応じて新しい技術を取り入れることができます。また、メンテナンスをほとんど必要とせず、長年にわたる海上での運用の過酷な条件にも耐えられるように頑丈に設計されています。
EnergySail は主にエコマリンパワー社の Aquarius MRE ソリューション用に設計されていますが、陸上での使用も含めて他の用途も検討されています。寺本鉄工所の EnergySail テストステーション
また、ケーブル敷設船や沿岸タンカー、海洋調査船などで独立したユニットとして使用することも可能です。さらに、改良された EnergySail を含むAquarius MRE の簡易版は、様々な小型船に適しています。EnergySail の代替バージョンは、水平に使用することもできます。
EnergySail を最新のグリーンシップデザインに組み込むことができる例として、Aquarius エコシップ があります。この低排出で持続可能な船のデザインコンセプトには、EnergySail アレイが含まれています。これにより、複数のセイルの推進力を利用することができます。
EnergySail の製造は、EMP社の戦略的パートナーである寺本鉄工所が行っています。寺本鉄工所は、造船業界に船舶用艤装品を提供してきた長い歴史があり、1980年代には硬帆の製造にも携わっていました。
当時、硬帆の使用により、帆を使う推進力を持つ船は、天候によっては30%以上の燃料節減が可能であることが証明されました。この帆は主エンジンに取って代わるものではなく、補助的な推進力を得るためのものでした。このような目的での帆の利用を、一般的に“セイルアシスト推進力”、“風力アシスト推進力”と呼んでいます。
EnergySail: 主な特徴
- フレキシブルな特許デザイン。必要に応じて、設置後にアップグレードや変更が可能
- 船舶に再生可能エネルギー利用を可能にし、燃料消費量と排出量を削減
- コンピューター制御システムによる自動配置
- 制御システム構成により、船上の他のシステムや機器との統合が可能
- 安全性、強靭性、信頼性に優れた設計。設計に組み込まれた多重の安全性
- 不使用時は降ろして収納可能
- 多種多様の船舶に適応
- 低排出・低炭素船舶への道筋
- セイルアシスト輸送に適した実用的なオプション
- 独立した装置として、あるいはコンピューター制御のセイルアレイの一部として使用可能
- フレキシブルなソーラーパネルや風力発電装置を取り付け可能
- メンテナンスや継続的なランニングコストが低い
- リサイクル可能
Aquarius MRE と EnergySail アレイを搭載した Aquarius エコシップ
Aquarius エコシップのデザインコンセプトは、EnergySail を大型船に使用して、排気のない補助動力やセイルアシスト推進力を供給する方法の一例です。 Aquarius エコシップの中心となるのは、Aquarius MRE(Marine Renewable Energy:船舶用再生可能エネルギー)です。これは、ソーラーパネル(またはPVモジュール)、エネルギー貯蔵モジュールまたはハイブリッドVRLAバッテリーパック、コンピューター制御システム、および先進の硬帆デザインを含むさまざまな要素を組み込んだ、革新的で特許取得済みの燃料節約および排出低減システムです。
Aquarius エコシップに搭載の EnergySail - コンセプトデザイン by EMP
また Aquarius MRE & EnergySail よくあるお問い合わせ もご覧ください。
EnergySail および Aquarius MRE はエコマリンパワー社の登録商標です。
Aquarius エコシップ エコマリンパワー社の商標で、同社アトキンソン・グレッグのコンセプトです。