Aquarius MRE®/ EnergySail® よくあるお問合せ (FAQ)
エコマリンパワー社に関する一般的な内容については 「よくあるお問合せ」ページをご覧下さい。
Aquarius MRE®に関してはAquarius MREページをご覧ください。
EnergySail®関しては EnergySail ページをご覧ください。
Aquarius MRE や Aquarius MRE System とは何ですか?
特許を持つAquarius MRE(MRE=Marine Renewal Energy/船舶用再生可能エネルギー)またはAquarius MRE システムは、硬帆でありながら可動する帆、コンピューターシステム、再生可能エネルギー装置、エネルギー貯蔵モジュールの先進的な統合システムで、風と太陽から得られる力を利用して、海上で船に再生可能エネルギーを取り組むことを可能にします。この硬帆は、当社が開発し特許取を取得したEnergySail®技術を基にしています。
このシステムでどの位の燃料が節約されますか?
当システムにより、外洋航行船で年間5%~20%の燃料消費量が削減されます。これは、システムの使用に適していない天候時や運休時を考慮した控えめな数値です。小型船や特殊船の場合は、燃料節約量や排出ガス低減量は大幅に多くなる可能性があります。
Aquarius MRE は大型船用のみですか?
システムは当初大型船用に設計されていましたが、現在開発されている技術の多くは、沿岸貨物船、旅客船、観光船などの小型船にも適しています。また、巡視船などの海軍および政府の船舶にこのシステムを使用することが可能かどうかを決めるための調査も実施しています。システムの要素は、無人水上船(USV)にも適しています。
現代的な大型船において風力の利用は実行可能な選択肢ですか?
風力は海を行き来する船を動かすために何世紀にも渡って使われていましたが、蒸気船の出現により、帆装船の黄金時代は終わりを告げました。1980年代の日本の船は硬帆(JAMDA)を装着しており、硬帆の利用により燃料消費量が削減されることを証明しました。この話題についての詳細は、船舶向け風力とソーラーパワーをご覧ください。
Aquarius MREシステムに使用されるEnergySailは風力を使用し、ソーラーエネルギーを収集するのですか?
エコマリンパワー社が設計した硬帆/EnergySailは利用可能な風力によって船を動かし、ソーラーパネルを取り付けている場合、日中はソーラーエネルギーを収集できます。EnergySailはコンピューター制御によって、天候条件に最適な位置に自動的に配置されます。この革新的な装置の詳細はEnergySailのページをご覧ください。各EnergySailは他の発電機器やセンサーを取り付けることもできます。
硬帆とは何ですか?動かない帆ということですか?
硬帆とは、簡単に言えば布のような柔軟な素材で作られていない帆です。硬帆は、例えばマリングレードの鋼または炭素繊維複合材料で作ることが出来ます。Aquarius MREで使用するEnergySailは、利用可能な風やソーラーエネルギーを最大限に利用するために配置を動かすことができます。また、貨物の積み降ろしや暴風雨の際には帆を降ろすこともできます。
ソーラーパネルから集められたエネルギーはバッテリーに蓄えられますか?
はい。充電されているバッテリーから船舶の運用機器に電力を供給でき、また、寄港中や停泊中は電源として使用することもできます。バッテリーまたはエネルギー貯蔵モジュールは船の発電機など他の電源から蓄電するためにも使用できます。
なぜ船会社は風力とソーラーパワーを使用すべきなのですか?
まず、船上で使用される風力や太陽光発電は、化石燃料の使用を減らし、結果として大気汚染が少なくなり、温室効果ガスの排出が少なくなります。簡単に言えば、風力と太陽光は、油やディーゼル燃料、LNGなどを燃やすことに比べて、環境にとってより優れています。
次に、燃料の使用量が少ないことは、船主や運航業者の運航コストの削減となります。また、造船業者、設計者、船主、運航業者により詳細に説明させて頂きたいと思っている他のメリットもあります。
なぜ船に大きな帆を置くだけではないのですか?
船上の大きな帆は、帆装船時代にあったように大きな問題を引き起こす可能性があります。 Aquarius MREシステム の目標は、船上で風力を利用することだけではなく、乗組員や船の安全性が脅かされないような方法で行う事です。加えて、エネルギー貯蔵や風力装置とソーラーモジュールなどの他の技術ももたらします。大型のフレキシブルな帆は特定の船種に適していますが、当社の調査によれば、タンカーやRoRo船、貨物船、ばら積み船などの大型船には適していません。Aquarius MRE に使うEnergySail は、旅客フェリーから大型タンカーや鉱石運搬船までの幅広い船舶に適するように設計されています。
硬帆を装備した小型船を見たことがありますが、その大き目の硬帆を設置しないのはなぜですか?
外洋航行船は、湾、港湾、河川などのかくまわれた水域を運航する船とは異なった設計になっています。そのため、これらの船舶に風力およびソーラーパワーソリューションを利用する時には、その部分を考慮して設計する必要があります。例えば、硬い翼のついた帆は小型ヨットでは効率よく作用しますが、当社の調査によると、大型の外洋航行船には適していないことが分かりました。
帆はそれほど大きく見えませんが、本当にうまくいくのでしょうか?
EnergySailアレイは、単独で船に電力を供給するようには意図していません。大型船では主エンジンは必要であり、Aquarius MREシステムは燃料消費量や粒子状物質を含む排気ガスの削減に役立つ、付加的な供給源あり、動力、推進力です。硬帆コンセプトの基本技術は1980年代に日本の多くの海洋航行船で試験および実証されました。
これら帆は動かすことができますか?
はい。帆は優勢な気象条件に最も適した配置に動きます。また、暴風雨時や貨物の積み下ろし時には、帆を降ろすことできます。
EnergySailは1つのタイプしかありませんか?
いいえ。サイズや形状、および機能の違いなど、いくつかのバリエーションがあります。
システムは何時頃完成しますか?
初期のサブシステム、Aquarius 管理&自動化システム(MAS)は既に完成しており入手可能です。EnergySailはラボテストの段階で、船舶用ソーラーパワーシステムの海上試験は2014年に実施しています。EnergySailの海上試験については近々行う予定です。
Aquarius MRE® および EnergySail® はエコマリンパワー株式会社の登録商標です。